背景・目的
安全力、環境力、防災力を体感可能な最先端施設
「エネルギーミックス」による『ZEB』実現をコンセプトに、延べ床面積760㎡の建物には、1階部分にショールーム、 2階部分に事務所が入ります。1階スペースは、60人程度の集客が可能なセミナー&レセプションスペースとしての運用や地域のコワーキングスペースとして貸し出すことも想定されています。
レジリエンス強化型ZEBの実現
2階の事務所は、2011年の震災の教訓から停電しても業務継続できることを前提条件とされています。
創エネルギー技術として、窓部分にガラス一体型太陽光発電3.1kW、屋上に太陽光フレキシブルモジュール41.25kWを配置し、発電した電力は自家消費して施設の自立度を高められています。さらに充放電装置に見立てたEV(電気自動車)とFCEV(水素燃料電池車)を組み合わせ、「V2X(Vehicle to X)」と呼ばれる仕組みを構築されています。
平時は太陽光の余剰電力をモビリティーで有効活用し、緊急時には「移動体電力」として地域の重要拠点などを支援する
お客様の声
福島ミドリ安全株式会社 代表取締役社長 白石 様 株式会社エナジア(ZEBプランナー) 迎 様
当初からの目標である『ZEB』(カギゼブ)の達成に際し、ガス空調導入までの設計上の経緯を教えてください
BEI値を見なければいけませんので、EHPの場合とGHPの場合とどちらも計算をし、『ZEB』を達成できるかどうかを確認しました。空調だけでもBEI値が0.42になりましたので、問題なくGHPでも達成できるということが分かり採用しました。
GHP採用のポイントについてお聞かせください
EHPを導入してしまうと、キュービクルの導入が必要でした。GHPの採用によりキュービクルの導入は不要となり、イニシャルコストを抑制できるという点があります。改修の弱点は、キュービクルの増設工事と言えます。このコストが多額になりますので、低圧のまま対応できたことは大きな要因となりました。また、GHPには電力デマンドが下がるというメリットもあります。
電源自立型空調GHPハイパワープラス採用の決め手についてお聞かせください
電気空調を非常時に稼働させるためには、かなりの容量の蓄電池が必要となり、イニシャルコストも大幅に上昇します。ガスの活用はレジリエンス性を比較的容易に高められると考えました。
ガス発電機も検討しましたが、設置スペースが限られたため難しく、電源自立型空調GHPハイパワープラスをご提案いただき、採用しました。
納入機器
| 納入先 | 機器名称 | 品番 | 納入数 | 馬力 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 2階事務所 | 室外機 | GHP|電源自立型空調GHP ハイパワープラス | U-GB560U1D | 1台 | 20馬力 |
| 2階事務所 | 室内機 | GHP|4方向天井カセット形ナノイーX(48兆)搭載 | S-G71UU1 | 5台 | 計8.5馬力 |
| 2階事務所 | 室内機 | GHP|4方向天井カセット形ナノイーX(48兆)搭載 | S-G80UU1 | 2台 | 計8.5馬力 |
物件概要
| 建物分類 | オフィス |
|---|---|
| 都道府県 | 福島県 |
| 所在地 | 福島県福島市舘ノ前14-2 |
| 特徴 | 福島ミドリ安全様は、ミドリ安全グループの中核企業として1970年に創業。 郡山、福島、会津、いわきの4地域に拠点を展開されています。 同社は、2024年11月に福島支店をZEB化改修し、 基準一次エネルギー削減率104%を達成。4段階の性能表示のうち最上位の『ZEB(カギゼブ)』認証を取得されました。 環境負低減を図るとともに、電源自立型空調GHPの採用等によりBCP対策も実現されています。 |
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