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登録有形文化財の教会の景観に配慮し
大理石で囲んだエアコンをペリメーターゾーンに設置。

カトリック松が峰教会 様

背景・目的

長年の課題だった聖堂の空調設備導入。

カトリック松が峰教会様では、長年にわたり聖堂への空調設備導入が大きな課題となっていました。高橋主任司祭は「ここの聖堂は2階にあり、夏になると非常に気温が上がります。しかも風が抜けにくい構造なんです。これまでも日曜日のミサは続けてきましたが、正直なところ、とても耐えられる暑さではありませんでした。信徒の方にとっても、かなり厳しい環境だったと思います」と振り返ります。
教会としては、過去にも何度か空調導入を検討してきましたが、予算の問題に加え、聖堂の雰囲気を壊してしまうのではないかという不安が常にありました。前任者の時代には高額な見積もりが提示され、やむなく工事を見送った経緯もあります。
「この教会は、宇都宮市で採掘される大谷石を使った独特の佇まいがあります。そのため、教会のイメージを損なわないことが空調設備導入の絶対条件でした」。今回の検討にあたり、設計施工の株式会社環境システムとパナソニックから「ペリメーター用床置埋込形の室内機を大谷石で囲えば、聖堂の雰囲気を壊さずにエアコンを設置できる」という提案を受けたことが、大きな決め手になったといいます。「その提案を聞いて、これなら長年の課題を解決できると感じ、採用を決めました」と高橋主任司祭。
また、登録有形文化財である点についても文化庁に直接確認し、「空調設置に特別な許可は不要だと分かり、安心して導入を決断できました」。費用面と景観配慮の両立が実現出来るという事で、ようやく長年の課題に区切りをつけることができました。

工事中の様子
聖堂の景観に配慮した大谷石の囲い

導入効果

景観への配慮と、快適な空調環境を実現。

工事は2025年2月に始まり、復活祭前の4月10日には引き渡しが完了しました。「復活祭前には終わっていて、こちらが想像していた以上にスピーディーな工事でした」と高橋主任司祭は驚きを隠しません。工事期間中についても、「礼拝を中止することなく、通常通り行える環境をきちんと保っていただきました」と評価します。
導入後は「夏は非常に快適ですし、冬も本当に暖かいです。特に聖堂は天井がドーム状になっているので、冬場は下からの暖かい空気が循環し、スイッチを入れてすぐに聖堂全体が温まります」と、冷暖房の効きの良さをすぐに実感できたそうです。
さらに、パイプオルガンへの送風対策や室外機や配管を目立たせない工夫など「文化財としての外観や音への配慮が徹底されていた点も安心材料でした」。電気代についても「想定していたより低く効率の良さを実感しています」と高橋主任司祭は語ります。

教会の外観に配慮した室外機の設置

聖堂の雰囲気を壊さない“見えない設備”。

高橋主任司祭は「完成した設備を見て正直、想像以上の仕上がりだと感じました」と、導入後の率直な感想を述べます。「教会に通っている方からは、どこにエアコンがあるのか分からないほど景観に自然に溶け込んでいます。まるで最初からそこにあったかのような雰囲気です」。大谷石で囲まれたデザインについても「結婚式や記念撮影の際にエアコンが写真に写り込まないのは大きな魅力です。機械的な印象がなく、聖堂の雰囲気を壊さない点がとても良いと思います」と高く評価されています。
操作面では集中コントローラーを採用し、「一つのボタンで一括操作ができるので、年配の方にも説明しやすく、安心して任せられます。消し忘れが起きにくいのも助かっています」。また将来を見据え、「15年後、20年後の室内機交換にも対応できるよう、大谷石のパネルが取り外せる設計になっており、景観を損なうことなく長く使い続けられる安心感があります」と高橋主任司祭。「年配の方から『とても快適になった』『安心してミサに参加できる』と感謝の言葉をいただくことが何よりうれしいです。教会本来の役割を守りながら、誰もが安心して集える場所になりました」。今回の空調導入は、高橋主任司祭にとって、教会の現在と未来を支える大切な取り組みとなったようです。

リモコンとON/OFF集中コントローラー
景観に自然に溶け込んだ吹出口

お客様の声

カトリック松が峰教会 主任司祭 髙橋 史人 様 システム担当 橋田 守 様

左:髙橋 史人 様  右:橋田 守 様

お客様からのコメント

教会からのエアコン設置の条件は「宇都宮市特産の大谷石を使い、聖堂の雰囲気を壊さないこと」でした。最初は宇都宮の大谷石をプリントしたシールを貼り付ける案も検討しましたが、最終的には本物の大谷石を使う案を採用しました。地震の際、エアコンで大谷石の壁を傷めないよう、荷重は床で受ける構造とし、配管や配線を見えなくしたり、安全面にも細かく配慮しています。文化財ならではの制約は多かったですが、想定以上に冷暖房の効きが良く電気代も抑えられ、非常に良い結果になったと感じています。

納入機器

機器名称 品番 納入数 馬力
室外機 VRF|既設配管対応 高効率 CU-P335UXR5 1台 12馬力
室外機 VRF|既設配管対応 高効率 CU-P400UXR5 1台 14馬力
室内機 VRF|ペリメータ―用床置埋込形 CS-P71PM3U 10台 2.5馬力

物件概要

建物分類 文化施設・ホール
都道府県 栃木県
所在地 栃木県宇都宮市松が峰1-1-5
特徴 カトリック松が峰教会様は、栃木県宇都宮市の中心地に位置し、スイス人建築家マックス・ヒンデルによって設計され、1932(昭和7)年に竣工しました。大谷石建築としては現存する物の中で最大級を誇り、日本では数少ない双塔を持った教会です。また、1998年に国の登録有形文化財にも指定されています。