佐賀トヨペット株式会社様｜空質空調納入事例

自動車整備工場の現場では、年々厳しさを増す夏の暑さにより作業環境が悪化しています。佐賀トヨペット様では、これまでファン付き空調服やスポットクーラーなどを導入し、暑熱対策を進めてきましたが根本的な解決には至らず、作業中に体調を崩す従業員が出るなど、職場環境の改善が喫緊の課題となっていました。
さらに、自動車整備業界ではエンジニア採用の競争が激化しており、働きやすい職場づくりが人材確保の鍵を握ります。「既存のエンジニアが安全・快適に働ける環境を整えると同時に、安定的な採用強化につなげるためには必要な投資だと思っています」と春田室長。
他社の整備工場では全館空調の導入が進み、トヨタ自動車本社の管理本部からも「改正労働安全衛生規則」の説明と暑熱対策フローが策定されるなど、会社としても整備工場の作業環境改善が求められています。そうした中で同社が採用したのが、作業エリアに集中して冷風を届けるパナソニックのVZ空調システムでした。特に佐賀トヨペット様の作業スペースは天井が高く広いため、従来の業務用空調では冷房が効きにくいという課題がありましたが、VZノズルの活用により遠くまで冷風を送れるゾーン空調が可能となり、導入が決定しました。

導入効果

作業効率が向上し、業務に集中できる環境を実現。

設置工事は営業への影響を最小限に抑え、休日を利用して約10日間で完了。稼働後すぐに効果が現れました。
「起動スピードは非常に速く、稼働直後から冷風が届きます。これまで35?40℃近くに達していた工場内の気温が、30℃前後にまで下がり、体感温度が大きく改善されました」と春田室長。エンジニアからも「上下から風が感じられ、作業中も暑さを感じにくくなった」「移動の少ない作業の場合、VZノズルを固定して使用することで一方向の冷風で涼しい」といった声が多く寄せられています。
以前は30分ごとに休憩をとるなど、暑さ対策を意識した運営が必要でしたが、VZ空調システム導入後はそうした対策がほとんど不要に。結果として作業効率も向上し、エンジニアが安心して業務に集中できる環境が整いました。

集中コントローラーで消し忘れを防止。

VZ空調システムは快適性だけでなく、運用面でも多くのメリットがあります。電気代の全国的な上昇にもかかわらず、他店舗と比較しても電力消費の増加を最小限に抑制。一昨年と昨年の夏の電力使用量を比較すると、上昇幅は約20％程度にとどまり、効率的な運転が実現しています。
また、12台の室内ユニットを個別リモコンで制御しつつ、ON/OFF集中コントローラーで切り忘れを防止。「工場内は広いので、消し忘れがあっても気づかないことがあります。点ける時は一台ずつONにしますが、帰る時は集中制御でスイッチOFFにします」と春田室長。休憩時間も運転を止めずに稼働を維持することで、立ち上げ時の電力負荷を削減しています。
設定温度は最も低い状態（18℃・急冷）で運転し、今まで以上に涼しい職場環境が実現。現在では佐賀トヨペット5店舗（サービス４店舗・BP１店舗）で導入が完了し、残る2店舗でも導入を検討中。快適な職場環境づくりを通じて、地域に根ざした整備拠点の価値をさらに高めています。

お客様の声

佐賀トヨペット株式会社営業本部サービス室室長春田政彦様

お客様からのコメント

VZ空調システム導入により整備工場の作業環境が大幅に改善。エンジニアは暑さによる体調不良が減り、快適に集中して作業できるようになりました。その結果、作業効率も向上し、安心して働ける職場環境が整いました。

納入機器

機器名称		品番	納入数	馬力
室外機	VRF｜既設配管対応高効率	CU-P400UXR5	2台	14馬力
室外機	VRF｜既設配管対応高効率	CU-P450UXR5	2台	16馬力
室内機	VRF｜ビルトインオールダクト形	CS-P140FE4U	12台	5馬力
-	VZノズル	FY-20XGR-D	12台	-
-	バリアゾーン吹き出口チャンバー	CZ-140VBCFE7	12台	-
-	信号出力基板	ACC-SG-E	12台	-

物件概要

建物分類	工場・倉庫・生産施設
都道府県	佐賀県
所在地	佐賀県佐賀市鍋島町大字八戸溝150番地5

特徴	佐賀トヨペット様はトヨタ自動車株式会社の販売店として、佐賀県一円を販売地域にトヨタ車の販売、各種中古車の販売並びに自動車の点検整備を中心とした事業を展開しています。また、広大な整備工場を備え、有資格を持つサービスエンジニアが、確かな技術による点検・整備と、お客様への適切なアドバイスを行なっています。