背景・目的
自然と共生するエコキャンパス・プロジェクトを推進
自然との共生を果たすため、2008年からは大学を挙げて「エコキャンパス・プロジェクト」に取り組まれ、学内施設には多数の環境共生技術を導入されています。
2009年に「獨協大学における省CO2エコキャンパス・プロジェクト」が国土交通省 平成21年度(第1回)「住宅・建築物省CO2推進モデル事業」に採択されるなど、学生が自然と共生しながら、のびのびと学べる空間の実現に取り組まれています。
なかでも、創立50年を記念して2017年に竣工した「創立50周年記念館(西棟)」では、1年を通して安定した温度を保つ地中熱を利用した空調システムや、太陽光発電システム、ライトシェルフと照度センサーを活用した照明の補助・自動調光など、建物全体に多くの環境対策が盛り込まれています。
導入効果
キャンパス内マイクログリッドによる省CO2と電力ピーク削減を実現
獨協大学様は、 CO2排出量削減と夏季の電力ピーク削減実現のため、太陽光発電システム、高効率発電型ガスヒートポンプ、マイクロ・コージェネレーションシステムによるキャンパス内マイクログリッド(分散型発電システムのネッ トワーク)を構築しています。
50周年記念館(西棟)では、全体の消費電力の約40%をコージェネレーションシステムや太陽光発電などによる自家発電で賄っています。自家発電の60%以上はコージェネレーションシステムの発電によるものです。
都市ガスを燃料としたエンジンで発電した際の廃熱を有効利用し、環境負荷削減を実現するため、当社の吸収式冷凍機を採用いただきました。現在は当社の吸収式冷凍機2基で、大教室の空調や西棟全体の換気の外気処理を行っており、空調利用時にかかる電力使用量削減に大きく貢献しています。
施設の省エネ化を可視化し、更なる環境対策強化を促進
獨協大学様はこれまでの取組みに加え、施設の更なる省エネルギー化・省CO2化を目指し、環境対策の活動強化に取り組まれています。毎月の省エネ会議では、エネルギー消費量などをモニタリング・分析し、今後の対策に反映をさせ、積極的な改善を推進しています。
また、2023年4月には「学術研究・教育活動×地域との開放的な交流の場」をコンセプトとした「獨協大学コミュニティスクエア」が完成予定です。
本施設は周囲の施設や環境との融合を図りながらSDGsを達成することを目標と掲げています。ゼロエミッション建物としてのCO2排出量削減効果が評価され、国土交通省が主催する「省CO2先導プロジェクト2021」に採択されています。
このように大学を挙げて様々な取り組みを実施される中、引き続きキャンパス内マイクログリッドの推進と吸収式冷凍機による廃熱の有効活用が、省エネ対策として貢献することに大きな期待を寄せていただいています。
納入機器
機器名称 | 品番 | 納入数 | 馬力 | 備考 | |
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- | ナチュラルチラー|廃熱利用機 CP型ジェネリンク | QAG-CP180FGP | 1基 | - | 冷凍能力:180RT |
- | ナチュラルチラー|吸収冷温水機 高効率・高期間効率機 CP型 | QAW-CP180FG1P | 1基 | - | 冷凍能力:180RT |
物件概要
建物分類 | 学校・教育施設 |
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都道府県 | 埼玉県 |
参照URL | https://www.dokkyo.ac.jp |
特徴 | 獨協大学様は、1883年に西周を初代校長とし、品川弥二郎、桂太郎といった明治を代表する人物らによって創立された「獨逸学協会学校」が母体となり、創立80周年の節目である1964年に設立されました。「大学は学問を通じての人間形成の場である」との建学理念のもと、開学以来の長きにわたる伝統と歴史を受け継ぎながらグローバルな人材を育まれています。 外国語教育や国際交流を通し学生のグローバルな視点を養うことに加え、ローカルに行動していくことを重要視される獨協大学様では、自然環境との共生についても積極的に取り組まれています。 |
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